各種検査
食道・胃の内視鏡検査
胃内視鏡(胃カメラ)検査とは・・・
- 細い管の先に取り付けたCCDカメラにより、食道・胃および十二指腸球部を検索する方法で、所要時間はおよそ5~10分です。
- 正確な診断のために小さな組織片を切り取る場合、色素液を散布する場合があります。
- 安全な検査ですが、日本消化器内視鏡学会の全国調査によると、1998~2002年の5年間の826万件の検査で、998件(0.012%)の偶発症が報告されています。
内視鏡検査には口からの経口内視鏡検査と鼻からの経鼻内視鏡検査があります。
口からの内視鏡検査
以前の内視鏡は太くて飲み込むのにかなりの苦痛を伴っておりましたが、現在では直径6mmまで細くなり、また、高画質のカメラ組み込んでいるため、鮮明な画質で検査が受けられます。
機能的には内視鏡的粘膜切除術も行えます。
鼻からの内視鏡検査
経鼻内視鏡は鉛筆ほどの細さで、口から挿入する内視鏡と比べ嘔吐感がなく、苦痛を大幅に軽減することができます。また、鼻からの挿入のため医師と同じ画像を見て話しながらの検査も可能になりました。
胃内視鏡を受けられる方へ
大切な検査です。正しい診断ができるように、次のことを必ず守ってください。
検査の前日
- 夕食は硬いものを避け、消化の良いものを午後9時頃までに済ませてください。
それ以後は何も食べないでください。水分は普通におとりください。 - 普段から就寝前に薬を服用されている方は、いつものようにお飲みください。
検査の当日
- 朝食(ごはん、パン、味噌汁など)は、絶対にとらないでください。
- 薬も、服用しないでください。
- 牛乳、ジュース、日本茶、紅茶、コーヒーなどは飲まないでください。
- 湯飲み茶わん1杯ぐらいの水やお湯でしたら、お飲みになって結構です。
(糖尿病でインスリンを注射しておられる方は、インスリンを注射しないでください)
来院のご注意
- なるべくゆったりした服装でおこしください。
- 口紅はご遠慮ください。
- 時間に余裕をみておこしください。検査の都合で開始時間が多少前後する場合があります。
また麻酔や注射の影響がとれるまでに少し時間がかかります。 - 注射の影響が残りますので、検査を受ける方が車を運転してくるのはおやめください。
ピロリ菌検査
ピロリ菌について
- 胃潰瘍患者では65%~80%、十二指腸潰瘍患者では90%にも及ぶ人にピロリ菌がいることが報告されています。
- ピロリ菌を除去すると再感染率は極めて低く、数%と言われています。
- 欧米では既に、難治潰瘍や潰瘍の再発に対してピロリ菌除去治療が日常臨床で広く実施されています。
- 日本でも今後はピロリ菌検査と除去療法が主になると考えられ、ガイドラインに沿った治療が行われています。
ピロリ菌の感染による慢性胃炎の除菌治療が保険適用について
2014年2月21日から、ピロリ菌の感染による慢性胃炎の除菌治療が保険診療として認められました。
ピロリ感染胃炎の確認に際しては、患者様ごとに、(1)ピロリ菌の感染の確認、及び、(2)胃内視鏡検査による慢性胃炎の所見の確認、の両方を実施する必要があります。
当院では(1)ピロリ菌の感染の確認方法に関し、鏡検法、抗体測定、尿素呼気試験、便中抗原測定を行っております。
ピロリ菌の除菌治療
除菌治療は、薬を1週間飲み続け、その後4週間以上あけて、尿素呼気試験法で除菌できたかどうか判定を行います。
- 空腹時に検査をします。
- 呼気採取バックに呼気を採取します。
- 検査用錠剤を水100mlとともに噛まずに速やかに(5秒以内)服用します。
- 服用後5分間体の左側を下にして横になります。
- その後は15分間座ります。
- 検査用錠剤服用後、20分後にもう一度呼気を採取します。
腹部超音波検査
腹部に超音波を発信し、そこから返ってくるエコーをコンピュータ処理で画像化して検査します。
エコーは無痛で無害です。
腹部超音波検査は、月~金曜日に行っております。
原則的に予約検査ですが、予約外の検査にも可能な限り対応しております。
日本肝臓学会 肝臓専門医として腹部超音波検査では十分な肝臓の観察を行い、同時に胆嚢・膵臓・腎臓など広範な腹部臓器の観察を行います。
24時間心電図検査
ホルター式心電図(小さなレコーダー)を1日身につけていただくことで、24時間連続した心電図記録を行い、不整脈や狭心症を発見することができます。
血管年齢の検査
動脈硬化とは?
血管の弾力性が失われ、硬くなったり血管壁にコレステロールなどがたまり、内径が狭くなって血液の流れが悪くなった状態を動脈硬化といいます。
動脈硬化が進むと、脳出血や脳梗塞、狭心症、心筋梗塞、閉塞性動脈硬化症などの命にかかわる病気につながります。
以下のことに思いあたったら、検査をオススメします。
- 高血圧、高脂血症、糖尿病、高尿酸血症
- ストレス
- 下肢の冷感、しびれ、疼痛
- 喫煙
- 肥満
- 過度の飲酒
- 運動不足
などは、動脈硬化を促進するといわれています!
動脈硬化検査では、下記2つ検査が可能です。
CAVI(キャビィ)
CAVIとは、心臓から足首までの動脈の硬さの程度を表す指標です。
CAVIを測定することによって、あなたの血管の硬さが何歳相当であるか、“血管年齢”が分かります。
ABI(エービーアイ)
足関節上腕血圧比は、動脈の詰まりの程度を表します。
閉塞性動脈硬化症の診断に使われます。
検査方法
- ベットに横になって心電図電極、心音マイク、血圧測定用のカフを付けます。
- 血圧を計るのと同じ要領で、わずか4分程度で検査終了。
- 結果はすぐに出ます。
動脈硬化の予防には
動脈硬化は生活習慣病です。
次のようなことに気を付けて予防に努めましょう。
運動による改善
ストレス解消をかねて、適度な運動を習慣にしましょう。
運動の目的は肥満の解消だけではありません。
運動を継続的に行うことで、善玉コレステロール(動脈硬化を予防する)が増えることが分かっています。
運動療法を始める前はメディカルチェックを受けましょう。
食事による改善
食べ過ぎに注意し、規則正しい食事をしましょう。
野菜や海草類を取りましょう。
いわしやさばなどの EPA を多く含む青魚を多く摂取するように心掛けましょう。
薬物による治療
動脈硬化の危険因子の改善、合併症予防のために、高脂血症、高血圧、糖尿病などの基礎疾患の治療薬、および、閉塞性動脈硬化症ではEPA 製剤などが使われます。
動脈硬化が進むと 脳出血・脳梗塞・狭心症・心筋梗塞・全身障害といった命に関わる病気につながります。
動脈硬化は早期発見が大切です。 年に1~2回の定期的な検査をお勧めします。
骨塩定量測定
骨塩定量測定を行って、骨粗鬆症の診断を致します。
最新のデジタル骨塩定量法で短時間で正確に骨塩定量が行えます。
骨粗鬆症の早期発見、早期治療に役立ちます。
胸部レントゲン検査
被曝線量の少ない最新型のインバータ方式X線装置です。
胸部レントゲンでは、肺、心臓、大動脈に発生した異常を調べます。
心電図検査
心電図検査とは
心臓の機能が正常に働いているかどうかの検査です。心臓の収縮と拡張が正常かどうか、心臓の筋肉に栄養と酸素を送り込んでいる冠状動脈が硬化していないかどうか、心筋そのものに異常はないか、などが心電図の波形からわかります。
安静な状態で、両手首、両足首、胸部(心臓がある部位を囲むように)に電極をつけます。痛みや苦痛は全くなく数分間で検査は終了します。
簡易聴力検査
ある特定の周波数の音が、どれぐらいの大きさで聞こえるのかを調べます。
定期健康診断や雇入時の健康診断に必要な検査に対応しています。